牛乳石鹼(せっけん)共進社(本社・大阪市)が第2工場を岐阜県可児市の工業団地に建設する。ボディーソープなどの液体商品を製造する主力工場の一つと位置づけ、2028年の操業開始を目指す。同社は約10カ所の候補地を視察し、可児への進出を決めたという。
「100以上いた地権者も非常に協力的な工業団地。今後、事業展開するうえで地域の理解があり、仕事をしてもらいやすいのではと思っています」。今月15日、工場建設をスムーズに進めるために市と同社が結んだ立地協定の締結式で可児市の冨田成輝市長は歓迎の意を表した。
新工場が建設されるのは、東海環状自動車道の可児御嵩インターチェンジに隣接する計約4.8ヘクタールの土地で、初期投資額は約150億円。26年度に着工、28年冬の操業開始を予定している。
同社の宮崎悌二社長は「条件面、環境面から、ここだと直感した。これからここを『第二の創業の地』として成長させていただきたい」と語った。
同社によると、新工場の建設候補地を探し始めたのは5年ほど前だ。
宮崎社長は「これまでに25ぐらいの提案をいただき、実際に見に行ったのは10件程度」と明かす。
何が決め手になったのか。
「アクセスの良さ」以外にも…
一つは立地。インターチェン…